「一度炎上すると、現実世界での生活もすべて破壊されます」。そう語るのは、過去にネット上のデマから誤解を受け、激しいバッシングを浴びた都内在住の30代男性だ。彼のスマートフォンには数日間にわたって数千件の誹謗中傷が届き、自宅の住所や勤務先まで特定された。
たとえ誤解が解けたとしても、一度ネット上に拡散された情報は消えない。就職や結婚など、人生の重要な局面で過去の炎上履歴が影を落とす。法的な救済措置はあるものの、時間と費用がかかりすぎるのが実情だ。一個人の人生をここまで破壊する権利が、果たしてネットの群衆にあるのだろうか。