長年、「オーラ」は天性のカリスマ性や容姿の美しさに付随するものと考えられてきた。しかし、近年の脳科学および行動心理学の研究はその説を否定する。人が他者に対して「オーラ」を感じる最大の要因は、実は視覚と聴覚から無意識に受け取る微細なシグナル——すなわち「マイクロ・エクスプレッション(微表情)」と「無駄のない立ち振る舞い」の一致にある。
緊張や焦り、自己顕示欲といった感情は、呼吸の浅さや視線の泳ぎ、細かな手の動きとして身体に漏れ出る。一方で、自らの内面と外面が完全に調和している人物は、脳の副交感神経が優位に立ち、身体全体の緊張が極限まで抜けている。この「リラックスした緊張感」という一見矛盾する状態こそが、周囲に「言葉にできない凄み」として認知されるのだ。