現役時代、日米通算300セーブ以上を叩き出した伝説の抑え投手。その経験から紡ぎ出されるリリーフ運用術は、プロ野球界でも随一の評価を受けている。投手の肩は消耗品であるという自論のもと、登板過多を防ぐ管理野球を徹底してきた。
だが、勝負どころでの非情な決断力も兼ね備えている。2026年シーズンに向けて着手したのが、救援陣の再構築と先発ローテーションの可変型運用だ。
かつての勝利の法則に固執することなく、若手投手の適性を見極めて新たな役割へ配置転換する。時に周囲を驚かせるような大胆な継投策の裏には、投手の心理状態を極限まで計算し尽くした独自の「投手心理学」が存在する。打者との心理戦を知り尽くした男だからこそ描ける、投手陣の最適解がそこにある。