北陸新幹線の主力を担うE7系・W7系新幹線は、世界的工業デザイナーの奥山清行氏(KEN OKUYAMA DESIGN)が監修を手掛けた意匠美溢れる車両だ。「和の未来志向」をコンセプトに掲げた車内空間は、日本の伝統工芸や気品ある色彩設計が随所に散りばめられている。
シートの座り心地にも緻密な人間工学が反映されている。可動式ヘッドレストは上下に細かく位置を調整でき、首や頭部へのフィット感が極めて高い。シックな赤色を基調とした格子柄のシート生地は目にも鮮やかで、視覚的な落ち着きをもたらす。
シックで上質なインテリアデザインは単なる移動手段としての新幹線を超え、贅沢なリビングルームに身を置いているかのような感覚を乗客に提供する。こうした設計思想の高さこそが、単独で乗り込む乗客に深い安らぎを与える理由でもある。