鳥越俊太郎の半生を振り返る取材を通じて浮かび上がってくるのは、どんな時代にあっても「事実を伝え、権力を監視する」という愚直なまでの使命感だ。毎日新聞社での事件取材に始まり、『ザ・スクープ』での熾烈な調査報道、過酷な癌闘病、そして政治の渦中への飛び込み――。そのどれもが、自らの信念に忠実であり続けた一人のジャーナリストの葛藤の歴史である。
過渡期を迎えている現代のマスメディア史において、彼が遺してきた功績と発言は今なお色褪せない。「疑問を持ち続けること、そして現場の声を決して見捨てないこと」。彼が今も語り続けるこのシンプルなメッセージは、情報があふれる現代社会を生きる私たち一人ひとりにとっても、真実を見抜くための大切なレンズとなるはずだ。 (出典: 鳥越 俊太郎(Yahoo!ニュース))