『東京タラレバ娘』の成功は、出版業界と放送業界におけるコンテンツマーケティングのあり方を一変させた。かつてのトレンディドラマのように「憧れのライフスタイル」を提示する手法から、視聴者の日常の挫折感や痛みをそのまま鏡のように映し出す「共感型コンテンツ」へのシフトである。
講談社と日本テレビの強力なタッグは、単なるメディアミックスを超えたムーブメントを生み出した。原作コミックスの鋭利なセリフ回しを、吉高由里子ら実力派キャストがテレビドラマの枠組みの中で軽妙に表現。視聴者に「これは自分のことだ」と思わせることに成功した。このビジネスモデルは、その後のエンタメ業界において一大潮流を形作っている。