かつての阿波踊りにおいて最大の課題とされていたのが、演舞場周辺における異常なまでの混雑と、それに伴う観客の移動障害だった。2026年の大会では、徳島大学発のスタートアップが開発した高精度AIカメラシステムが全エリアに配備された。
主要な演舞場や人出の集中する無料演舞場の混雑状況が、来場者のスマートフォンへリアルタイムで配信される。群衆の流動データを瞬時に解析し、滞留が発生する前に警備スタッフと連携して迂回ルートを案内する仕組みだ。現地で取材に応じた警備責任者は「かつての殺気立った混雑が嘘のように解消され、車椅子利用者や家族連れも安心して夜の踊りを鑑賞できる環境が整った」と胸を張る。