物語の核心であり、今なおファンの間で議論が交わされるのが最終回の結末です。竜という異能の雀士に魅せられ、同時に破滅へと引きずり込まれていった裏社会の男たち。その代表格が、竜の最大の理解者であり宿敵でもあった極道・雨宮(あまみや)でした。
数々の血で血を洗う代打ち勝負の果て、竜を巡る抗争は臨界点に達します。雨宮は竜を守り、自らの組の存亡を懸けた修羅場の中で銃弾に倒れます。命を削りながら牌を打ち続けた竜自身もまた、常人には理解できない境地へと足を踏み入れていきます。ラストシーンでは、血煙と硝煙が立ち込める裏社会から竜がふっと姿を消し、伝説として語り継がれる幕引きを迎えました。明確な日常への帰還を描かず、竜が最後まで「牌に愛された孤高の亡霊」であり続けた幕切れは、ハードボイルド劇画の頂点にふさわしい衝撃を残しました。