鬼才と呼ばれる冨樫義博氏の描く世界観は、常に少年漫画の既成概念を打ち破ってきた。90年代の金字塔『幽☆遊☆白書』では、従来の勧善懲悪を超えた複雑なキャラクターの内面を描き出し、読者に強烈なトラウマと感動を残した。続くSFコメディ『レベルE』では、連載ペースを自らコントロールする実験的な試みを成功させ、ストーリーテリングの常識を鮮やかに塗り替えて見せた。
そして現在進行形で全世界を魅了し続ける『HUNTER×HUNTER』へと至る道筋には、常に既存の枠組みに囚われない革新的な挑戦があった。緻密な頭脳戦、綿密に構築された念能力のルールシステム、そして容赦のない展開。読者の予想を裏切り続けるストーリー構成は、漫画史における到達点の一つとして今なお君臨している。