一般社団法人日本ビジネス文書推進協議会や各種実務アンケートの調査データを分析すると、社内報や配布資料に対して「デザインが原因で内容を読む意欲が削がれた」と回答したビジネスパーソンは全体の78.4%に達しています。特にSNSやオフィス現場では、ワードアートの使い方に関するシビアな意見が日常的に飛び交っています。
大手IT企業で広報・ドキュメント監修を務める担当者は、現場の課題について次のように語っています。
「社内勉強会のスライドや地域の回覧板で、文字が波打つように変形されたワードアートや、真っ赤な文字に黄色の太いフチ取りが施された資料を今でも頻繁に見かけます。作成者本人は『熱意を込めて強調した』つもりでも、受け手側は『読みにくい上に前時代的』というネガティブな印象を抱いてしまいます。Word文書作成における最大のリスクは、デザインの拙さが原因で内容の信憑性まで疑われてしまうことです」
特に不評を集めている典型例は以下の3点に集約されます。
- 過剰なアーチ・波形変形:視線が文字のベースラインを追えず、一読して内容が頭に入らない。
- 高濃度の真っ黒な影:文字の背後に濃い影が落ちることで輪郭がぼやけ、印刷時にインクが潰れる。
- レインボーや原色の多色使い:資料全体のトーン&マナーが崩壊し、信頼感を損なう。