日本のアイドル産業史において、これほど人々の心を熱く揺さぶったライバル関係が他に存在しただろうか。AKB48の象徴とも言える「神7」の激闘の中でも、大島優子と前田敦子の対比は群を抜いていた。
不動のセンターとして静かな存在感を放つ前田に対し、圧倒的なパフォーマンス力と親しみやすさで猛追をかけた大島。選抜総選挙の開票イベントにおいて、客席の悲鳴と歓声が交錯する中で繰り広げられた死闘は、日本中を巻き込む社会的現象となった。「票数は皆さんの愛です」と涙ながらに言い放ち、1位の座を掴み取った瞬間、大島は名実ともに時代の顔となったのだ。