亀田姫月がプロボクサーとしての道を本格的に歩み始めたのは2018年のことでした。国内のプロテスト受験資格年齢に先駆け、ボクシング大国メキシコへ単身武者修行に出発。同年4月、メキシコ・シウダー・フアレスでのプロデビュー戦を2回TKO勝利で飾り、華々しいスタートを切りました。
その後もタイやメキシコなど海外リングを主戦場としてキャリアを重ね、通算戦績は6戦5勝(1KO)1敗を記録。強烈なプレッシャーと闘いながら、軽量級(ライトフライ級・ミニマム級)のホープとして世界王者を目指していました。しかし、2026年以降の世界的なパンデミックに伴う海外遠征の中断や渡航制限がキャリアに大きな影を落とすことになります。
実質的な引退理由について関係者や本人の発信を総合すると、単一の怪我や挫折ではなく、「コロナ禍による試合機会の喪失」「20代を迎えた人生観の転換」「アスリート以外の自己実現への意欲」が重なった結果であると見られます。リング上でのプレッシャーから解放された彼女は、自らの意思で新たなセカンドキャリアを選択しました。