「生まれつき二重で幅広の目でなければ、アーモンドアイにはなれない」と思い込んでいる人が少なくありません。しかし、宣材写真や映像の現場で活躍するプロのヘアメイクアップアーティストたちは、一重や奥二重の骨格を活かして見事なアーモンドフォルムを作り出しています。重要なのは、まぶたの溝ではなく「アウトラインの錯視効果」を意図的にコントロールすることです。
ステップ1:アイシャドウで「横のグラデーション」を設計する
まぶたの中央を丸く強調する従来のグラデーション(縦割りグラデーション)は、目を丸く見せる効果があります。アーモンドアイを目指す場合は、目頭から目尻にかけて色を濃くしていく「横割りグラデーション」を採用します。
まず、肌馴染みのよいトープやソフトベージュをアイホール全体に広げ、まぶたのくすみをリセットします。次に、中間色(ミディアムブラウンやモーブブラウン)を黒目の外側から目尻に向かって、やや目尻の骨格をオーバーするように外側へぼかします。このとき、目尻の終点を水平より3ミリ程度斜め上を意識して引き伸ばすことで、目幅を横へと拡張する基礎が完成します。
ステップ2:アイラインによる「目頭切開ライン」と「目尻の抜け感」
アーモンドアイの要となるのが、目頭の鋭角と目尻の流麗なカーブです。ペンシルアイライナーでまつ毛の隙間を埋めた後、極細のリキッドライナーを用いて微細な調整を行います。
- 目頭部分:目頭の粘膜にわずか0.5ミリ程度、筆先で「ちょん」と置くように極細の切り込みラインを入れます。いわゆる目頭切開ラインですが、2026年のトレンドは「描いていることがバレない極薄のグレージュや影色ライナー」を用いるのが鉄則です。
- 目尻部分:上まぶたのカーブに沿って引き、目尻の終点から3〜5ミリ程度、自然にスッと抜きます。はね上げすぎるとキャッツアイになり、下げすぎるとタレ目になるため、自分の下まぶたの延長線上にまっすぐ流すのがベストな角度です。
一重・奥二重が立体感を手に入れるためのアプローチ
一重や奥二重の方は、目を開けたときにアイラインがまぶたの重なりで隠れてしまいがちです。ここで太く塗りつぶしてしまうと、かえって目が小さく見えたり、不自然な威圧感を与えてしまいます。
解決策は、「下まぶたの陰影(三角ゾーン)」の徹底活用です。下まぶたの目尻1/3にある三角コーナーに、肌の影に近いマットな締め色をふんわりと入れます。さらに、下まぶたの黒目下から目頭にかけて細いハイライトを効かせることで、上まぶたの重みを感じさせず、横に長く立体的なアーモンド型の目の錯視を完成させることができます。
アーモンドアイを格上げするカラコンの選び方
目元のバランスを整える上で、カラーコンタクトレンズの選択も極めて重要です。ここでの鉄則は、「黒目を大きくしすぎないこと」に尽きます。
着色直径が13.6ミリを超えるような大判レンズを選んでしまうと、白目の面積が圧迫され、アーモンドアイ特有の知的でシャープな抜け感が失われて丸目へとシフトしてしまいます。着色直径13.0〜13.3ミリ前後のナチュラルサイズを選び、フチがドットで細かくぼかされたデザインを選ぶのがプロの推奨です。カラーは自身の瞳の色に同化するダークブラウンやアッシュオリーブを選ぶと、黒目の輪郭が引き締まり、目頭と目尻のシャープさが一層際立ちます。