SNSや学校空間では、「心理テスト」と称して裏拍手を利用するいたずらが度々流行します。典型的なパターンとしては、「目を閉じて思い切り拍手してみて」と指示し、もし相手が手の甲で叩いた場合、「あなたは潜在的なサイコパスである」「心に強い恨みを抱えている」と診断するような手法です。
しかし、認知心理学や身体運動学の観点から言えば、この心理テストに科学的根拠は一切存在しません。人間が通常の拍手を行おうとする際、手首の関節構造上、掌を向かい合わせるのが最も自然な動作です。あえて手の甲を向けるケースは、指示の聞き間違いや極度の緊張、あるいは「何か引っかけ問題ではないか」と深読みした結果生じる不自然な身体反応に過ぎません。
「心理テストで裏拍手をしたから自分は呪われているのではないか」と過度に悩む必要は全くありません。ネット上の診断は、オカルト的な好奇心を刺激するためのエンターテインメントとして消費されているのが実態です。