東京都内には、気軽に立ち寄って隈建築のディテールを体感できるスポットが集中しています。見学時のおすすめポイントとともに紹介します。
- 根津美術館(東京都港区南青山): 表参道の喧騒から竹林の長いアプローチを通り抜けると、大屋根の下に静寂なエントランスが広がります。伝統的な日本家屋の陰影礼賛を現代的に再解釈した最高傑作のひとつです。
- スターバックス リザーブ ロースタリー 東京(東京都目黒区中目黒): 目黒川沿いに位置し、日本の伝統的な折り紙や折り紙細工を想起させる軒天や、吹き抜けにそびえる巨大な銅製キャスクが特徴。コーヒーを楽しみながら建築空間を五感で味わえます。
- サニーヒルズ南青山(東京都港区南青山): 日本の伝統的な木組技術「地獄組み」を応用し、無数のヒノキ角材が鳥の巣のように立体的に絡み合うパイナップルケーキ専門店。外部・内部ともに木のジャングルに包まれるような特異な体験が可能です。
- 明治神宮ミュージアム(東京都渋谷区代々木神園町): 神宮の内苑に溶け込むよう、屋根の高さを抑えた平屋風の落ち着いた外観。内部空間には明治神宮の御神木であるスギやクスノキが巧みに再利用されています。
見学時の着眼点(プロの視点)
隈建築を見学する際は、「木材のピッチ(間隔)と断面サイズ」、そして「光が床や壁に落とす影の移ろい」に注目してください。細い部材を均等に配置することで、巨大な建築物が重苦しさを失い、軽やかな布のように感じられる設計の工夫を実感できます。