小学館の『週刊少年サンデー』で誕生した『うる星やつら』は、SFコメディという分野の金字塔だ。宇宙人や妖怪、高校生が入り乱れるドタバタ劇において、錯乱坊は物語の「接続詞」として機能している。
日常の風景に異界の存在を強引に割り込ませる役目を、彼が一身に担っているのだ。あたるたちが築く青春の甘酸っぱさを、容赦のない「不吉な予言」で破壊する。このギャップが強烈な笑いを生み出す。
姪である巫女のサクラとの掛け合いも含め、彼は高橋留美子が構築した緻密な計算の上に立つ、欠かすことのできない名バイプレイヤーなのだ。