甲南大学が誇る伝統の粘り強さはそのままに、現代のテクノロジーを掛け合わせた練習メソッドが目を引く。練習場にはハイスピードカメラと弾道測定器が常設され、サーブの回転数からレシーブの返球コース、打球の初速までがリアルタイムで可視化されている。
かつてオリンピックメダリストの水谷隼が日本の卓球界に示した「徹底した戦術眼とリスク管理」の哲学は、ここ甲南の地でも深く息づく。感覚だけに頼るプレーを排除し、対戦相手の配球パターンを徹底的にアルゴリズム化。選手たちはタブレット端末で自己の課題と対戦相手の癖を頭に叩き込んでから台に立つ。アナログな泥臭さとデジタルの精密さが共存するこの空間こそ、彼らの強さの源泉だ。