生徒たちと小田美樹教諭によって紡がれた『群青』は、瞬く間に人々の心を打ちました。しかし、当初は手作りの素朴な旋律であったこの楽曲が、なぜ日本全国の合唱団や学校で歌われるスタンダードナンバーへと成長したのでしょうか。
その決定打となったのが、現代日本を代表する合唱作曲家・信長貴富氏による編曲です。小田教諭の紡いだストレートで哀愁あるメロディの良さを最大限に生かしつつ、信長氏は劇的な対位法と重厚な和声を注ぎ込みました。
混声三部合唱、混声四部合唱、同声(女声・男声)合唱など多彩な編成の楽譜ピースが出版されたことで、全国の中学校・高等学校の合唱コンクールや卒業式の定番曲として定着。楽譜を開けば、被災地の情景と普遍的な友情の尊さが緻密な音符として記録されており、歌い手の心を激しく揺さぶります。