中華調味料を選ぶ際、誰もが悩むのが「創味シャンタン」や「味覇(ウェイパー)」との使い分けです。これらはどれも万能調味料にカテゴライズされますが、原材料の構成と得意分野には明確な境界線が存在します。
香味ペーストと創味シャンタンの違いを端的に言えば、「油の香ばしさを押し出すか、どっしりとしたベースの旨味を利かせるか」です。創味シャンタンや味覇は牛・豚・鶏の混合エキスと油脂を練り固めたクラシックな万能中華スープの素であり、煮込み料理や鍋のベースなど、スープ全体に分厚いコクを与えるのが得意です。一方、香味ペーストは植物性香味油(ネギ油、焦がしにんにく油など)の比率が高く、炒め物の立ち上がりや香ばしいアロマを演出する設計になっています。
そのため、香味ペーストはウェイパーの代用としても十分活躍しますが、仕上がりは香味油のパンチが効いたモダンな味わいに変化します。また、家庭でよく使われる顆粒の鶏ガラスープからの置き換えを行う場合は、油脂分が加わることを計算に入れる必要があります。鶏ガラスープ小さじ1に対して香味ペーストは約7〜8cm(小さじ半分強)を目安にし、炒め油の量を普段より少し控えるのがバランスを崩さない秘訣です。