「ぬこ」という言葉がテキストを超えてキャラクターとして命を吹き込まれたのは、2ちゃんねる特有のアスキーアート(AA)文化による功績です。特に広く知られたのが、哀愁漂う表情でおなじみの「(´・ω・`)ショボーン」の顔文字に猫の耳と身体を組み合わせたAAでした。
代表的なAA表現として知られる以下の造形は、掲示板の至る所で投稿されました。
∧_∧
( ´・ω・)
~~U U
あるいは、小動物のような無垢さを強調した「ミ,,・д・ミ」などの記号を用いた表現も普及しました。これらのAAは、過激なレスバトルや荒れがちなスレッドにおいて「空気を和ませる緩衝材」として多用され、ユーザーたちの感情を静める役割を果たしました。文字の組み合わせだけで表現された脱力感あふれる猫の姿は、多くの名無しユーザーたちの心を捉え、フラッシュ黄金期には多数の動画作品や同人創作の主役へと昇華していったのです。