「親も怒りっぽかったから、自分もそういう血筋なのだろうか」と悩む人は少なくない。最新の行動遺伝学のデータによれば、感情の起伏や衝動性における遺伝の影響力は約30〜40%程度とされている。つまり、残りの60%以上は、育った環境や現在の生活習慣、人間関係などの後天的要因によって決定される。
たとえ遺伝的に感情が昂りやすい素質を持っていたとしても、適切なセルフケアや環境調整によって、その発露をコントロールすることは十分に可能だ。「生まれつきだから諦める」のではなく、自分のトリガー(怒りの引き金)がどこにあるのかを客観的に分析することが、改善への第一歩となる。