伝統と革新のせめぎ合い。いま京都の観光シーンで最も熱い視線を集めているのが、和モダンブティックホテルという新たなカテゴリだ。中でも、街並みの景観保全と観光資源化を両立させた本邸の取り組みは、業界関係者からも極めて高い評価を得ている。
一歩足を踏み入れれば分かる。伝統的な梁(はり)や柱が描く重厚なフレームの中に、洗練されたモダンインテリアがさりげなく配置されている。歴史的な情緒を壊さずに現代の快適性を組み込む作業は、並大抵の試みではない。高級宿泊業の現場において、このバランス感覚こそが目の肥えた旅行者を惹きつける最大の要素となっている。