自然の河川で開催される江戸川は、全24場の中で最もレースの中止・順延や途中打ち切りが多い場としても知られています。強風や豪雨による増水だけでなく、近隣の航路を通る大型船の引き波や、東京湾の潮位異常、台風の影響など、多種多様な要因が開催の可否を直撃します。
特に風速が8m〜10m/sを超え、波高が15cm以上に達すると、安全確保のために「安定板(ハイドロフォイル)の装着」や「2周戦への周回短縮」がレース途中で決定されます。このアナウンスが入った瞬間、レースの性質は一変します。
安定板が装着されるとターン時の横滑りが抑えられ、インコース艇の安定感が増す一方、艇全体のトップスピードが落ちるためアウトからのまくりが決まりにくくなります。また、2周戦では逆転のチャンスが1周分減るため、スタート直後の第1ターンマークでの攻防がすべてを決します。開催状況の変更アナウンスには常にアンテナを張っておく必要があります。