箱根芦ノ湖の極上宿「山のホテル」隠された歴史庭園とリノベ全貌

箱根芦ノ湖の極上宿「山のホテル」隠された歴史庭園とリノベ全貌

箱根芦ノ湖の極上宿「山のホテル」隠された歴史庭園とリノベ全貌の総合ガイドをお届けします。専門的な知識が詰まっています。

詳細を見る

芦ノ湖畔の一等地に佇むこの邸宅の始まりは、1911年(明治44年)に岩崎小弥太男爵が設けた広大な別邸にさかのぼる。富士山と湖面を同時に見渡せる完璧な方位計算と、地形の起伏を活かした庭園造園技術は、当時の日本の美意識の結晶だ。特に、5月のツツジやしゃくなげの季節だけが注目されがちだが、実は初夏の深緑や秋の紅葉、冬の澄み渡る静けさの中にこそ、真の魅力が潜んでいる。

今回取材班が特に注目したのは、庭園の奥深くにひっそりと残る歴史的遺構と、季節ごとの光の移ろいだ。早朝、芦ノ湖から湧き立つ朝霧が庭園を包み込む瞬間、旧岩崎家別邸時代から受け継がれた樹齢数百年の古木が幻想的なシルエットを描き出す。この未公開の静寂美は、宿泊客だけに許された贅沢な時間の賜物と言える。

橋本 菜々子
Author

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。