「休んで探すのをやめたとき、見つかることもよくある話」という展開。ここには、実は極めてロジカルな心の仕組みが隠されている。心理学では「インキュベーション効果(温純期)」と呼ばれる現象だ。
必死に脳をフル回転させて答えを探している間、私たちの視野は極度に狭くなる。思考のドロ沼にハマった状態だ。しかし、一度集中を解いてリラックスした瞬間、脳のデフォルト・モード・ネットワークが活性化し、思いがけないひらめきや解決策がひょっこり顔を出す。陽水は半世紀前に、この脳のメカニズムを感覚的に見抜いていたのかもしれない。