フードエリアの変貌ぶりも目を引く。かつては全国チェーンのファストフードが主役だったフードコートは、京都の食文化と世界の多様な食習慣が融合する実験場へと進化した。
ミシュラン掲載の老舗料亭が手掛けるカジュアルな和食スタンドの隣に、厳格なハラール認証を受けたラーメン店や、完全ヴィーガン対応の京風スイーツショップが並ぶ。注文は卓上のタッチパネルから多言語でシームレスに行え、宗教や嗜好の異なるグループでも同じテーブルで食事を楽しめる仕様だ。
昼時には、近隣のオフィスワーカーがランチを食べる横で、欧米からのファミリー客が抹茶パフェを撮影している。多様な背景を持つ人々が壁を感じることなく同じ空間を共有する様子は、現在の京都において極めて象徴的なシーンだ。