10代のころに観たときには「面倒見の良いお兄さん役」程度にしか思えなかった功介の印象が、20代、30代と歳を重ねて見返すと180度変わる。真琴が男友達2人との関係が変わることを恐れて逃げ回っていたとき、功介は常に3人の関係性を客観的かつ温かく見守っていた。
真琴に対して時に厳しく注意し、時にさりげなくフォローを入れる。千昭の真琴に対する気持ちにも薄々気づきながら、野暮な割り込みはしない。自分の恋沙汰には奥手で照れくさそうにしながらも、大切な仲間の平穏を第一に考える。この圧倒的な包容力と精神的な成熟度は、同年代の男子高校生としては規格外と言ってもいい。