では、湧き上がる怒りを瞬時に鎮め、人生の損失を防ぐにはどうすればよいのか。その実践的なソリューションとして注目を集めているのが、アンガーマネジメントの技術だ。
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の代表理事を務める安藤俊介氏は、怒りを無理に抑圧するのではなく、適切に分配・コントロールする重要性を長年にわたり提言してきた。安藤氏が推奨する代表的な手法の一つが、怒りを感じた瞬間に心の中で6秒間カウントする「6秒ルール」である。前頭葉が理性を発揮し始めるまでのこのわずかな時間をやり過ごすだけで、衝動的な暴言や誤った意思決定を劇的に減らすことができる。
さらに、自身の怒りの度合いを1から10までの数値で客観的に測定する「スケール化」や、自分がコントロールできる問題とそうでない問題を切り分ける思考法も有効だ。これらの技術を日常に取り入れることで、感情に振り回されない強固なセルフコントロール能力が身につく。