そもそも「てびち」とは、沖縄の方言で「豚の手(豚足)」を指す言葉である。古くから沖縄県では「豚は鳴き声以外すべて食べる」と評されるほど、命を余すことなく感謝とともにいただく文化が根付いてきた。王宮料理から庶民の味まで幅広く発展した琉球料理において、てびちは単なる豚足料理を超えた伝統郷土料理としてのアイデンティティを誇る。
元プロボクシング世界王者の具志堅用高氏も、メディアで地元の味覚を語る際には必ずと言っていいほど名前を挙げる。「子供の頃から食べていたあのプルプルの肉こそが、タフな身体を作った源」と熱弁する姿は印象的だ。また、沖縄県観光コンベンションビューローも食文化を通じた観光振興キャンペーンを積極的に展開。歴史的な背景と文化的な価値を正しく伝えることで、世界中の旅行者を魅了している。