合格通知を受け取った親たちを最初に襲うのが、現実的な金銭の壁だ。幼稚舎の初年度納付金は約160万円。これだけなら、世帯年収1500万円クラスのパワーカップルなら十分に払える額に見える。しかし、それは氷山の一角に過ぎない。
「寄付金は任意」という建前はあるものの、実際には一口10万円を複数口出すのが暗黙の了解とされる。さらに、長期休みごとの合宿、スキー旅行、そして同級生同士のプライベートな付き合い。これらを合わせると、年間で実質300万円以上の出費が当たり前のように発生する。準備なしに飛び込んだ一般家庭にとって、この出費は家計を根底から揺るがす破壊力を持つ。