看板商品である「エアリー・フロートクロワッサン」を手にとると、まずその軽さに驚かされる。手に持っていることを忘れるほど軽く、外側は極薄のガラス細工のようにサクサクとした繊細な層が重なっている。
一口噛むと、パラパラと崩れる心地よい音とともに、最高級の発酵バターの香りが一気に鼻を抜ける。そして次の瞬間、生地はまるで淡雪のようにすっと口の中で消えていく。この「軽さと濃厚さの共存」こそが、多くのパン愛好家を虜にしている理由だ。
毎朝数キロ先から足を運ぶという30代の常連客は、「これまでのクロワッサンの概念が変わりました。重たさが一切なく、素材の旨味だけが残る感覚です」と語る。