この洗練された空間をプロデュースしているのは、カフェ業界の雄である株式会社プロントコーポレーションだ。背後にはサントリーホールディングス株式会社の確固たる経営基盤と飲料への飽くなき知見が存在する。かつて同社を牽引した竹村典彦氏らが蒔いたイノベーションの種は、いま見事な大輪となって結実した。
激変を続けるフードサービス・飲食業界において、洋風カフェチェーンが乱立するなか、あえて日本の伝統的な喫茶文化へと回帰した戦略眼は見事というほかない。「和カフェ・甘味処」という従来の枠組みを解体し、現代的なスタイリッシュさと居心地の良さを再構築した手腕が、幅広い年代の心を捉えた要因だろう。