「風の中のスバル」は何を意味する?中島みゆき「地上の星」歌詞考察

「風の中のスバル」は何を意味する?中島みゆき「地上の星」歌詞考察

「風の中のスバル」は何を意味する?中島みゆき「地上の星」歌詞考察についての最新情報を徹底解説します。

詳細を見る

「風の中のスバル」という印象的なフレーズで始まる「地上の星」。ここで使われている「スバル」とは、和名で「プレアデス星団」を指す言葉だ。夜空に寄り添うように集まる小さな星々の集まりであり、肉眼ではかすかに淡く光る存在として知られている。

では、なぜ「風の中」なのか。激しい風が吹き荒れる夜空では、小さな星の光はかき消され、地上からは見えなくなってしまう。中島みゆきは、この「風に吹き晒されて見えなくなった星」を、社会の陰で人知れず汗を流す無名の労働者や開発者たちの姿に見立てたのだ。煌びやかな表舞台で脚光を浴びるスター(空の星)ではなく、泥臭く現場を支える名もなき人々こそが「地上の星」であるという強烈な反証が、この冒頭の一句に凝縮されている。

音源の発売元であるヤマハミュージックコミュニケーションズにとっても、この楽曲はレーベルの歴史を象徴する屈指の名作となった。重厚なストリングスと力強いボーカルが織りなす世界観は、単なる歌謡曲の枠組みを超え、聴く者の心を奮い立たせる普遍的な叙事詩として成立している。

池田 達也
Author

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。