佐藤の公表から数年が経ち、日本のエンターテインメント業界でもメンタルヘルスに対する意識は少しずつ変わり始めている。かつては「精神的な弱さ」として片付けられ、隠すべきとされていた心の病。しかし今では、プロフェッショナルが長く活動を続けるためにケアすべき「当然の領域」として捉えられるようになった。
それでもなお、一般社会における理解は十分とは言えない。「気にしすぎだ」「もっと気楽に考えればいい」といった悪意のないアドバイスが、当事者をどれほど追い詰めるか。佐藤二朗というインフルエンサーが声を上げ続けることは、そうした無理解の壁を崩すための強力な楔となっている。