「倒れるように寝たのに、翌朝全く疲れが取れていない」。そんな朝の倦怠感の陰にも、食後の就寝が影を落としている。
質の高い睡眠を得るためには、就寝に向けて内臓の温度である「深部体温」がゆるやかに下がっていく必要がある。しかし、胃腸が活発に消化運動を続けている最中は、腹腔内の血流が盛んになり、深部体温が下がりにくくなる。
身体は眠っているつもりでも、内臓は残業を強いられている状態だ。結果として、脳波上の深い睡眠(ノンレム睡眠)の時間が削られ、夜間に何度も目が覚める「中途覚醒」や、交感神経の緊張による過剰な寝返りが増える。翌日の集中力低下や慢性的な疲労感は、夜間の消化不良が引き起こした「睡眠障害」のサインかもしれない。