東京での生活は、華やかなデビューとは裏腹に極めて孤独だった。朝から晩まで『仮面ライダーW』の撮影に追われ、撮影の合間や移動時間を使って通信制高校のレポート課題をこなす日々。
同世代の高校生たちが文化祭や修学旅行、部活動の大会で青春を謳歌している中、彼は大人たちに囲まれた現場で「プロの表現者」としての洗礼を受けていた。制服を着て友達とカラオケに行くことすら叶わない。同級生が誰もいないアパートの一室で、課題のプリントに向き合いながら寂しさと戦っていた。
この「青春の喪失感」と「圧倒的な孤独」こそが、彼の演技に深みを与えた最大の要素だったと評する映画関係者は多い。青臭い感情の発露と、俯瞰して自分を見つめる冷徹な目。その二面性は、この時期に培われた。