「耳が詰まる。でも何科を受診すればいいのかわからない」。この疑問は非常に多い。結論から言えば、最初の受診先は「耳鼻咽喉科」が最優先です。その理由は、耳の器質的な疾患の有無を正確に診断できるのは耳鼻咽喉科だけだからです。耳鏡検査、聴力検査、ティンパノメトリー(中耳の状態を調べる検査)、必要に応じてCTやMRI検査を行い、耳管開放症・狭窄症・中耳炎・突発性難聴・メニエール病などを鑑別します。
耳鼻科で「異常なし」と言われた場合、あるいは耳管機能の異常が軽度でストレス要因が強く疑われる場合は、次のステップとして心療内科・精神科の受診が選択肢になります。耳閉塞感は身体表現性障害(心の問題が身体症状として現れる状態)の一つとして現れることもあり、抗不安薬や抗うつ薬の少量投与で症状が劇的に改善するケースは臨床的によく知られています。実際、ある大学病院の心療内科の調査では、耳鼻科で異常なしと診断された耳閉塞感患者のうち、約3割が不安障害または抑うつ状態の診断基準を満たしていたというデータもあります。
また、顎関節症の疑いがある場合は、口腔外科や顎関節症専門の歯科医院が適切です。歯ぎしり・食いしばり・顎の痛み・口を開けると音がするなどの症状を伴う場合、顎関節から耳管への影響が考えられます。
漢方治療を希望する場合は、漢方内科・東洋医学科を受診するか、耳鼻咽喉科と漢方内科の連携があるクリニックを選ぶとスムーズです。最近はオンライン漢方診療も普及しており、忙しい人でも相談しやすくなっています。