変化の波は、堅物で知られる大手メーカーや金融機関の現場にも押し寄せている。都内に本社を置く大手電機メーカーのオフィスを訪ねると、かつての緊迫したフロアの空気は一変していた。
同社が今年度から導入したのは、業務プロセスの簡略化とチーム内の対話増加を狙った新しい就業フレームワークだ。「会議の時間を半分にし、雑談の時間をあえて増やす」「失敗しても前向きな試行であれば評価する」といった運用が徹底されている。人事担当者は「離職率が半減し、意外にも新規事業のアイデア提案数は前年比1.5倍になった」と手応えを口にする。