2000年、わずか12歳で国民的グループに加入した辻希美。当時のモーニング娘。は、CDを出せばミリオンセラー、街を歩けばファンに囲まれるという、狂乱の渦中にあった。辻はその中でも、天真爛漫なキャラクターと圧倒的なアイドル性で異彩を放っていた。しかし、スポットライトが強ければ強いほど、その影もまた深かったと彼女は振り返る。
学校に行く時間もなく、大人の世界で分刻みのスケジュールをこなす日々。精神的なプレッシャーは計り知れなかった。それでも、加護亜依とのユニット「W(ダブルユー)」での活動は、彼女にとって唯一無二の青春であり、同時にエンターテインメントの厳しさを叩き込まれる道場でもあったのだ。