赤ちゃんは胎内にいる間、母親から「移行抗体」と呼ばれる免疫をもらって生まれてくる。このシールドが感染症から守ってくれるおかげで、生後数ヶ月間は熱を出しにくい。しかし、この母体由来の抗体は生後6ヶ月前後でほぼ底をつく。
無防備になった赤ちゃんが初めて遭遇する代表的なウイルスが、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)や7型(HHV-7)だ。これらが引き起こすのが「突発性発疹(とっぱつせいほっしん)」である。39度前後の高熱が3〜4日続き、熱が下がると同時に全身に赤い発疹が出る。昔の親たちが「知恵熱」と呼んでいたものの多くは、この突発性発疹であった可能性が極めて高い。