金閣と銀閣を語る上で避けて通れない最大の謎が、「九尾の人柱力でもない彼らが、なぜ九尾のチャクラを行使できたのか」という疑問だ。その背景には、忍の歴史上でも稀に見る狂気の生還エピソードが存在する。
かつて雲隠れの里が九尾捕獲を試みた際、兄弟は九尾の巨躯に直接呑み込まれてしまった。通常の人間であれば即死、あるいは消化されて終わる絶望的な状況だ。しかし彼らは死ぬどころか、九尾の胃袋の中でその肉を二週間にもわたって喰らい続け、暴れ回った。耐えかねた九尾が二人を吐き出した時、彼らの身体は九尾の肉から過剰なチャクラを取り込み、擬似的な九尾チャクラの衣を纏う能力を得ていたのである。
この常軌を逸した生命力については、彼らが古の「六道仙人」の血脈を遠く引き継いでいたからではないかという説が有力視されている。九尾の毒素とも言える過酷なチャクラに耐えうる血統と精神が存在したからこそ、悪魔的なパワーを己の肉体へと昇華できたのだ。