政治家・石破茂の最も近くに寄り添い、ファーストレディとして、そして家庭の母として一家を支え続けてきたのが妻の石破佳子氏だ。彼女がメディアや講演会で語る娘たちのエピソードからは、テレビ画面で見せる固い表情の政治家ではなく、ごく普通の「父親」としての石破氏の素顔が浮かび上がってくる。
「仕事でどんなに多忙を極めても、娘たちの話には真剣に耳を傾けていた」と語る佳子夫人。家庭内での会話は多岐にわたり、政治談議から日々のたわいもないニュース、さらには音楽やカルチャーに至るまで活発な議論が交わされていたという。娘たちが父に対して忖度なく意見をぶつけ、時に厳しい批評を加えることも珍しくなかった。厳しい家庭環境で育った娘たちの客観的な視線こそが、石破氏の地に足の着いた政治感覚を養う一助となっていたのだ。