校舎の2階へ上がると、そこには日本初の焼き芋に特化した「やきいもファクトリーミュージアム」が広がっている。展示室へ一歩足を踏み入れれば、そこはまるで別世界だ。苗の植え付けから収穫、熟成、そして焼き上げに至るまでの工程が、ユニークな仕掛けと圧倒的な情報量で解き明かされていく。
特に圧巻なのは、マイナス30度の巨大冷凍庫を疑似体感できるエリアや、さつまいも(紅はるか)の糖度を極限まで引き出す独自の熟成技術に関する展示だ。紅はるかが持つ本来のデンプンが、温度と湿度の緻密なコントロールによって蜜のような甘さへと変わるメカニズムを、科学とエンターテインメントの両面から学ぶことができる。見学の最後には、熟成された出来立ての焼き芋の食べ比べも待っている。ねっとりとした濃厚な舌触りと、口いっぱいに広がる芳醇な甘み。思わず唸ってしまうほどの完成度だ。