Q1:顕微授精を行うと、自閉スペクトラム症(ASD)や発達障害のリスクは上がりますか?
A1:現在の疫学研究において、顕微授精技術そのものが発達障害の直接的な原因になるという明確な証拠は示されていません。発達障害には遺伝的素因や環境要因、親の年齢など多様な要素が関与しており、自然妊娠と比較して著しいリスク差があるとは言えないのが医学界の見解です。
Q2:NIPT(新型出生前診断)を受ければ、すべての先天異常や障害を否定できますか?
A2:いいえ、すべての障害を否定することはできません。NIPTで判定可能なのは主に指定された特定の染色体疾患(21、18、13トリソミーなど)です。視覚・聴覚の異常、脳性麻痺、自閉症などは出生前診断では判明しないため、検査の限界を理解した上で受検することが大切です。
Q3:不妊治療中に「障害児が生まれたらどうしよう」と不安で押しつぶされそうな時はどうすればいいですか?
A3:まずは一人で抱え込まず、不妊症看護認定看護師や生殖心理カウンセラー、遺伝カウンセラーなどの専門職に胸中を打ち明けてみてください。漠然とした恐怖を言語化し、医学的な事実と自分の感情を整理することで、冷静な判断軸を取り戻す助けになります。