「モノの消費」から「体験と精神的充足の消費」へのシフトは、観光の形も一変させた。茶畑を見渡すプライベートテラスでのマインドフルネス瞑想、早朝の茶摘み体験、そして茶師から直接学ぶ本格的な点茶ワークショップ。これらを組み合わせたラグジュアリーな「ティートリップ」が、欧米からの富裕層を中心に大ヒットを記録している。
1泊数十万円を上回る滞在プランも登場し、予約は常に数ヶ月先まで埋まっている状態だ。単なる見学ではなく、静寂のなかで自分自身と向き合い、日本茶の奥深い世界観に浸る時間が、忙しない現代社会に生きる海外客にとって最高の贅沢として捉えられている。