空気が一変したのは、世紀の超大物ゲストとして来日したプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー・ジュニア選手と、日本の総合格闘技界を牽引する朝倉未来選手が激突した「超RIZIN」のメインイベント直前だった。
最高額シートの購入特典として用意された「リング上で花束を贈呈する権利」。オークションで高額落札した「ごぼうの党」代表の奥野卓志氏が、和服姿でリングへ上がった。しかし、祝福の笑みを浮かべるメイウェザー選手に対し、奥野氏は手渡すべき花束をそのままキャンバスへ投げ捨てたのだ。一瞬、何が起きたのか理解できず会場は静まりかえり、直後に猛烈な怒号とブーイングが渦巻いた。
格闘技という真剣勝負の聖地で演じられた侮辱行為。なぜこのような暴挙が行われたのか。単なる目立ちたがり屋のスタンドプレーなのか、それとも綿密に仕組まれたパフォーマンスだったのか。事件の直後から、その動機と真相をめぐって無数の憶測が飛び交うこととなった。