ファミコンの格子状画面に現れたあのドット絵・ピクセルアートは、単なる技術的制限制約の産物ではない。限られたピクセル数の中でキャラクターの個性と愛らしさを表現した、極限の芸術形式だ。
中でもキノピオのデザインは秀逸を極める。丸い白地に赤い斑点の大きな傘、青いベスト、そして愛くるしい表情。アイロンビーズという媒体は、まさにこのドット絵の物理的再構築に最適なメディアだ。グリッドの上にひと粒ずつビーズを配置していく作業は、当時のゲームクリエイターたちが一コマずつ描き上げた情熱を追体験するかのごとき興奮を呼び起こす。