マイクを握る高校生が選んだのは、SNSで世界的にバイラルヒットを記録した最新のボーカロイド曲。鐘を鳴らす奏者の手元にも自ずと熱が宿る。かつて演歌や昭和歌謡が主役を張っていた舞台は、多様な音楽ジャンルが交錯する現代のポップカルチャー最前線へと様変わりした。
「昔は親が好きだった曲を歌う若者が多かったが、今は自分自身がTikTokやYouTubeで聴き込んだ超難関曲に平然と挑んでくる」。長年番組に関わる舞台スタッフは驚きを隠さない。超高速フレーズや複雑な転調を完璧に歌いこなす素人シンガーの出現は、ゲスト出演するプロの歌手さえも圧倒する場面が日常茶飯事となっている。