ビッグサンダー・マウンテンを描くうえで、視覚的なインパクトを最大化させる鍵は「極端なパース(遠近法)」の採用にある。画面の手前に急勾配のレールや荒々しい岩の質感を大きく配置し、奥に向かって絞り込む広角レンズ的な視野を作る。これにより、見上げるような巨岩のスケール感と迫ってくる列車のスピード感が一気に跳ね上がるのだ。
色使いにおいてもプロの技が光る。夕暮れ時の赤オレンジ色に染まる空と、影部分の深い青紫色の対比を利用することで、夕陽を背に駆け抜ける情景にドラマチックな熱量が宿る。さらに、鉱山列車から上がる白い蒸気や飛び散る火花をアクセントとして描き加えることで、静止画でありながら画面全体に動きが生まれる。