深夜に突然襲ってくる鼻づまりに対し、今すぐできる即効アプローチがある。東洋医学の知見と現代の血流力学が合致する代表例が、小鼻のすぐ脇にある「迎香(げいこう)」と、目頭の骨のくぼみにある「晴明(せいめい)」へのツボ刺激だ。人差し指の腹でやや強めに1分間、円を描くように指圧するだけで、鼻粘膜周辺の血流が促され、一時的に気道が広がる。
さらに、蒸しタオルを鼻の付け根に当てて温める温熱療法や、胸を張って息を吐ききり、鼻をつまんだまま頭を上下にゆっくり振る簡易的な息止め法も有効だ。血中の二酸化炭素濃度がわずかに上昇することで、生体防御反応として脳が鼻腔を広げようと働く。
もちろん、これらはあくまで緊急避難的な対症療法に過ぎない。夜間の激しい鼻閉によって睡眠の質が著しく損なわれている場合は、枕を少し高くして頭部への鬱血を防ぎつつ、寝室の湿度を50〜60%に保つ環境調整を併用することが、朝まで途切れない深い眠りを確保するための第一歩となる。